だから、俺の彼女になってよ。




ドキドキと鳴り続ける心臓を抑えてため息をつく。


他の人だって周りにいたのに、千歳くんは全然気にしてない様子だった。あんなに近かったのに。




「もう…バカ」


小さく悪態をついてみるものの、嬉しかったのも確か。





『じゃ、約束な。忘れんなよ』

『千歳くんこそっ!』




前に交わした、一緒に学校祭回ろうって約束を、彼は覚えててくれていたんだ。





< 373 / 391 >

この作品をシェア

pagetop