だから、俺の彼女になってよ。




「ごめんね。お待たせしましたっ」


そう言って小さく笑う彼女が愛おしくて仕方ない。



声を聞くだけで、姿を見るだけで、こんなにも嬉しくなるなんてこと初めてだ。

しかも女相手に。



ここまで女にハマるなんて、今までの俺ではあり得ないことだから。





「じゃ、行こうか」

「うん!」


一緒にいた連中2人に目配せして、俺は彼女と教室を出た。



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