だから、俺の彼女になってよ。
こいつ、意外と男に免疫ないんだよな。
すぐ赤くなるとことか、反応がいちいち新鮮すぎて面白い。
「ただお前を見たくて行っただけなのに、なんか着物きて化粧までして綺麗になってるし。俺結構妬いてたんだけど?」
そこまで言ってジリジリと距離を詰めてみた。
間近で見る澪南の顔。
制服には着替えてるものの、化粧も髪型もいつもと違うままだから俺までドキドキする。
…なんて、本人には絶対言わないけど。
「ち、千歳くん…っ。近い…」
「……っ、やべ」
もう少し楽しもうと思ったのに、コイツのせいだ。