だから、俺の彼女になってよ。



いつだってそうだ。


喧嘩をすれば、必ず先に謝るのは和の方。


私が悪くても、いつも決まって和が折れてくれた。




……その顔、やめてよ。


私、弱いんだって。



そして、そんな和に謝られたら、私もこれ以上維持を張れなくなる。




「和、もういいよ。私が悪かった。……ごめんね」



案の定、いつものように私は最後まで和と喧嘩はできなかった。



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