先輩に溺愛されて
それからどれくらいその桜を見ていたのだろう。


〜♪〜♪


電話?


画面には''由莉''の文字が。

『もしも「凛子、今どこにいるの!」


『え?えっと、校庭、かな?』

「何でそんなところにいるの!」


あっ...!



しまった...。

先に行っててって言われてたのに忘れてた。



「もう他の子たちは教室に集まってるっぽいよ」

『ご、ごめん!すぐ行く!』



入学早々思わぬ失態だあ...

とにかく急がなきゃ。


って...えっと、どこから入ればいいんだ?

とりあえず走りながら探そう。


―――


あ、あった...!

''1-6''

やっと着いた。私の教室。


―――ガラッ


「――以上のことに気をつけて...。えっと、栗原さんですね?遅刻ですか?」


うぅ...!視線が痛い!


『すみません、迷ってて...』

「早く席につきなさい。そこの開いている席です」


はい...。
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