花のころ

あなたの態度に


胸がぎゅっと苦しくなった瞬間、



「あ"ぁ~やっぱこれって風邪??」


教室の天井を仰ぎながら、少しトーンを上げた彼の言葉。



「…若干、頭も痛ぇの」

天井から、あたしに視線を戻したあなたが


勘弁してくれよって表情で、呟いた。


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