花のころ


「ぅわっ、そんなの絶対風邪じゃ~ん(笑)」


彼の調子に合わせて、あたしも答える。


風邪は嫌いだとか、絶対悪化させね~とか言う彼と、休み時間の一片を笑いながら過ごした。



ズッ…

「ねぇ、ティッシュ持ってね?」


鼻をすすりながら、彼が言う


「あるよ!ん…はい、それあげとく。」

持っていたポケットティッシュを渡した。



「お~助かった!さすが女子だな、女子。」


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