花のころ

はしゃいで
着替えて
今は制服姿。


決して重い衣装じゃなかったけど、いつもの姿はなんだか軽い。


そのまんまの自分が立っていて、さっきまでの勢いも一緒に脱げてしまったみたい。



「はい、」

彼の手のひらに
あたしのハイビスカス

「ありがと」

2人を行き来した髪飾りを妙に意識して

ドキドキしながら

自分の髪に戻した。


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