花のころ
立ち上る湯気
脱衣場ではしゃいでいた気持ちも、静かな浴室に溶けていく。
ちょっと出遅れたあたし達だけど、混み合う時間帯は過ぎていたみたい。
お風呂場は空いていて、ゆったりと入ることができた。
暑かった1日が、泡と一緒に流れていくようで気持ちがいい。
それでも、砂浜散歩を思えば気持ちは逸る。
『今日は天気予報だと星がきれいだぞ』って
移動のバスで先生が言っていたのを、きっと誰も忘れてなかった。