花のころ
まだ明るい夏の夕暮れ。河川敷の砂利道が昼間の熱を手離す。
集まったみんなは、ほとんどが私服で新鮮だった。
初めて見たあなたの服。
初めて見せるあたしの服。
衣装持ちじゃないけれど、それなりに悩んで選んできた。
でも、他の女の子達がすごくかわいく見える。
いつもと違う髪型にすればよかったかな…
スカートにすればよかったかな…
どう、映ってるのかな。
あたしは…
いつもの制服とは違う雰囲気のあなたを見れただけ、で嬉しくなった。