花のころ


  ドォッン!!!!!





わあっと歓声があがる。



大中小、色とりどりの花火が夜空に咲き乱れて、歓声に包まれながら散っていく。



それはとても綺麗で



毎年、夏の終わりに楽しみにしている夜。



いつも、花火が上がる度に大きな声を出して、手をたたいて喜んでる。



本当に花火はとても綺麗で、お祭りも楽しくて好きなのに…



それなのにあたしは



あの日



あなたがいたあの夜



河川敷で、それぞれが思い思いに楽しんだ



あの小さな花火ことばかり思い出してた。

< 75 / 168 >

この作品をシェア

pagetop