花のころ


久しぶりに起きる学校用の朝時間。



あなたに会えるかもしれない…。
時計の針が、この位置の時だけ特別に見える。



制服も久しぶり。



いつものポニーテールを結いかけて、迷った。



何となく、何も変わらないのは嫌で…
鏡の前でしばらく悩んだ末、今日はおだんご頭。



少し涼しくなった朝を、自転車で学校へ向かう。



季節の変化を感じて、少し焦った。



耳に掛けたイヤホンからは、あなたが好きだと言った歌が流れる。



会いたい…



早く会いたいな。


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