花のころ


教室のドアを開けると、まだ先生が来ていなかった。



教室には、ざわざわとした休み時間の空気。



なんだか夢から覚めたような感覚が、あたしを落ち着かせた。



「なんだ、走ることなかったなぁ~(笑)」



あたしに笑いかけたあなたに、同じように笑いかけた。


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