貴方が私を好きになった理由。
出会いと始まり
「俺さぁ、今 付き合ってる彼女と結婚しようと思ってるんだけどさぁ。」
「・・・・・・・え?」
結婚・・・・・!?
幼なじみの 友貴から 予想外な単語が飛び出した瞬間、
私が投げたダーツは ダーツボードに刺さらず 床に落ちていった。
薄暗く お洒落な雰囲気のダーツバー。
ジャズ風なBGMが急に耳に入らなくなり『結婚結婚結婚結婚。』という単語が私の脳内を かき乱す。
友貴が結婚っ!?
待て待て待て!!
20年来の仲じゃないか!!!
私を一人にして結婚だなんて、、、
「ちょっ、結婚って。」
驚き焦る私。
「今の彼女。好きすぎて 一生一緒にいたいって 最近ずっと思っててさぁ、もう付き合って3年くらいなるし 結婚するかなって。」
私は幼なじみの 友貴が 自分のダーツを見ながら 嬉しいそうな表情で話す姿を見て 何故か胸がモヤモヤしていた。