時間よ、止まれ。





午後の数学の授業。




せっせと黒板をノートに書き写す私の目の前の席で…




新井が机に突っ伏して、爆睡していた。





不意に開いていた窓から、そよ風が吹いてきた。




新井の髪が、さらさらと舞う。




チラリと、
無防備で気持ち良さそうな寝顔が見えた。







ドキン…






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