時間よ、止まれ。





「さおり!わざわざごめんな。」




私が待ち合わせ場所の公園に到着すると、優祐はすでにベンチに腰掛けていた。




もうすっかり夕方で、昼間とは違う、心地よい風が吹いていた。





「優祐!…その顔…!?」




私も隣に腰掛けて、優祐の顔を見た。




だけど、何故かその顔はアザだらけだった。




更に

腕や足にも、包帯が巻いてある。




「何があったの…?」




ただ事じゃないコトだけは分かった。




何となく、知るのが怖い。




だけど…



私は優祐に神妙な面もちで尋ねていた。





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