時間よ、止まれ。





たった1時間しかない花火大会は、早くも終わりを迎えようとしていた。




毎年いつもの通り、終盤は大きな打ち上げ花火の連発。




これを楽しみにして見に来ている人がいるほどだ。





「さおり…」




花火の音が鳴り響き、目まぐるしく様々な色の光が私達を照らす中。




突然優祐が、真剣な表情で私の方を見た。





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