時間よ、止まれ。
何で成人式…?
私の疑問を浮かべた表情を読み取るように、優祐は話した。
「おう。毎年この辺の成人式って、うちの中学でやるの、知ってる?だから、成人式に中学校で会おう。そして会えたら…」
優祐は話を中断して、息を大きく吸った。
「…会えたら?」
私は静かに、優祐の言葉を待った。
「まだお互いに気持ちが残ってたら…、また付き合ってほしい。」
優祐から握られている手に、力が入るのを感じた。
「うん。…そうなったら、今度はずっと一緒だからね。」