時間よ、止まれ。



「さおり、斉藤さん大丈夫だった?」




斉藤さんを見送った後




そばでそのやり取りを見ていたらしい華恵が、心配そうに私に近づいてきた。




「うん…。最後までよく分かんない子だった。」




まだ微妙な顔つきをしていた私の顔を覗き込んで、華恵は満面の笑みで言った。




「まあ、卒業記念の写真でも撮ろうよ♪」




華恵は私の腕を勢い良く掴んで、そのまま私は、市川くんの所に連行された。




実は…




私と華恵、そして華恵の彼氏の市川くんは、揃ってM高校に合格できた。





< 191 / 394 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop