時間よ、止まれ。



「あ!ミツルくん♪」




華恵と、混雑するグラウンド内をウロウロ。




しばらくして、市川くんを見つけたらしい華恵が声を上げた。




市川くんも華恵と私に気付いて、笑顔でこちらに近付いてきた。




「みんなお互い卒業おめでとうだね。」




華恵は、制服のポケットからデジカメを取り出しながら、声だけは楽しそうに言った。




「3人一緒の高校で良かったよねぇ♪」




そして微笑み合う華恵と市川くんに、私は邪魔じゃないかな…と恐縮していたら。




いきなり市川くんが私の方を見た。




「ところでさ、新井、K高サッカー推薦で受かったんだって。そこに入学するって、顧問の先生が言ってた。」



「そうなんだ…」




そっか…



優祐も、しっかり歩いてるんだね。





いよいよサッカー漬けの生活が始まる…。





< 193 / 394 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop