時間よ、止まれ。



「すみませーん!」




ボールを追いかけて、部員がこっちにやってきた。





「「あ…!」」





距離が近付いて、顔が認識できるようになると、私も相手も同じように驚いた。




その野球部員は…


中原くんだった。






でも中原くんは、すぐに私ににこやかな笑みを浮かべた。




「井上さん!今、帰り?」



「うん。…この前は、お見舞いありがとう。」





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