時間よ、止まれ。
当然…何の進展もないまま、俺達は3年生になった。
この中学では、毎年クラス替えがある。
今年も彼女と同じクラスになれるだろうか…?
不安と期待を胸に、俺は配られたクラス割の名簿を見た。
1組から順番に見ていって…
3年5組。
50音順に並んだ名簿の上の方を見る。
俺は新井優祐(あらい・ゆうすけ)だから、絶対名前が上の方にある。
「あ…」
俺の名前より先に、彼女の名前を見つけてしまった。
そして、とっさにその上の名前を確認した。
彼女の真上に、俺の名前。
今年も、同じクラス…!