時間よ、止まれ。



俺も、この学校のサッカー部では唯一、市川だけを信用していた。




こいつの言った通りにボールを運べば、必ず試合に勝てる。




本当に、頭のキレる奴。






「3年間全然同じクラスになれなかったな。まあ、部活で毎日会えるじゃん。」



俺は、残念そうな顔をする市川の肩をポンポンと叩きながら言った。




…けど、敏感な市川は、俺の一瞬の笑顔に感づいたらしかった。




「…新井、嬉しそうだな。」



「え…!?」





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