時間よ、止まれ。



「え!?マジで?彼女?遠恋?」




色々質問し過ぎだっての…。




俺はめんどくさそうな表情を崩さずに言った。




「付き合ってないけど…、ずっと好きなんだよ。」



「片恋かぁ…。新井くんって、ロマンチストだねぇ♪」




松浦さんは、勝手に自分の世界に入り込んでいた。




しかも、なかなか現実世界に帰ってこなさそうだ…。




俺はフゥとため息をついたけど、横を歩いている松浦さんは全く気付かぬ様子で、自分の恋バナを語り始めた。




俺がその話聞いて、どうなるんだよ?




…最近の女って、こういうもんなの?




だからといって、ないがしろにもできず、俺は適当に相づちを打っていた。




とにかく時間が過ぎ去るのを待って…、罰ゲームは何とかクリアした。




もう二度と、ウノで負けねぇ!





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