時間よ、止まれ。
俺は、あの頃よりも成長したと思う。
厳しいサッカーの練習に、3年間耐えることができた。
父さんは、俺を大学に行かせてくれて、しかも一人暮らしも許してくれた。
将来的には、さおりの住む街で暮らしたい…という話も、渋々ながら聞いてもらえた。
そして、なにより…
さおりに対する想いが、俺の中で変わることがなかった。
むしろ、この想いは大きくなっている。
だから…
今日という日を迎えられて、俺は本当に嬉しいんだ。
さおり。
今、迎えに行くからな。