時間よ、止まれ。



断る理由など特にある訳もなく。




気付くと、私が新井を下の名前で呼ぶコトが決定事項になっていた。






「さおり、行こう?」




新井…じゃなかった、優祐が私の手を掴んだ。




しっかりと私の手を握って歩き出す優祐。




緊張しすぎて握られた手は汗ばんだけど…




優祐とつながっている…




そう考えるだけで、不思議と笑顔になれた。





幸せな瞬間。





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