君と私の最後の3分
「はる〜」


「何?ゆきの」


「あ、ゆきの!」

「さっきね、倉沢先輩と目があったの!!!今日はいい日になりそうだな〜」


りかは、りかと同じテニス部で3年の倉沢先輩に恋をしている。


「あ、私は今日彼氏と久しぶりにデートなんだー♪」


はるは、他校に彼氏がいる。中学の時は同じ学校で、中2の時に付き合い始めたみたい。プチ遠距離だから、なかなか会えないんだって。



「2人共そんなにいいことあるんだ〜。私は朝寝坊しちゃって…」


「へ〜。ゆきのにしては珍しいじゃん!」


「だね〜。ゆきのは几帳面だし器用だし、何でもきっちりこなしてるのかと…」


「なんて言うか、ゆきのはたまに飛んでるんだよね〜(笑)」


「え〜。そう?」


「そうだよ!いいなぁ。私も天然少女になりたかった〜そしたらゆきのみたいに可愛かったのに〜」


「りかは可愛いよ!誰よりもオシャレだし、きっと先輩とも結ばれるはずー…」


「おーい、二人共ー。授業始まるよ!次移動教室だから早く行こう!」


「あ、うん!」


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