君と私の最後の3分
授業も終わり、もう部活の時間だ。
私はと言うと、無意識に窓の外を見ながらボーッとしていた。無意識に。


「ゆきのちゃーん!部活行こ!」


この声は…


「あ、楓ちゃん!すぐ行く〜準備するから待ってて!」


あの子は永瀬 楓(かえで)ちゃん。隣のクラスなんだけど、同じ部活だから仲良くなって、一緒に部活に行ってる子。

あ、私の部活は美術部なんだ。

美術部でこのクラスの子とはあんまり喋ったことがない。


「お待たせ〜。行こう!」


私達は美術室へ向かった。
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