無邪気な姫と気だるげな騎士
「レインの薄情者!バーカ!」
「……バカとかいう口はこれですか?一回口の利き方躾けましょうか?」
二つ目は超がつくほどのS!!
「…なによ、使用人の分際で……」
そして三つ目は……
「姫様、僕は使用人ではありません。騎士です。」
使用人なのに、自分を騎士と言い張ることだ。
「…もうっ!クッキーで我慢するから早く用意してちょうだい!」
ドサリとベッドにすわり、口を尖らせる。
「……姫様、そんな態度はどうかと思います。人に頼む時はきちんとお願いしましょうね。」
じゃないと、クッキーあげません。
レインはそう言い放つ。
くーっ、生意気なやつめ!
「…じゃあいらないもんっ!」
レインの言いなりになんてなってやるもんか。