最強の五人!
いつもの日常。
僕は城鐘 白(シロガネ ハク)。
通称ハク
この広い大地北海道で育った高校二年生。
何の取り柄も特製も秘術もない。

彼女も出来ずただただ友達と過ごしている。


「おい、ハク。さっきからなに聞いてんだよ?」

「微風の微弱って歌。」

「ふーん。俺にも聞かせろー、」

「やだよ」

この柄の悪そうな男は、相澤 夏貴(アイザワ ナツキ)。
姉に優等生を抱える超優しいヤンキー。
ニックネームはリョウ
子犬を拾う様な奴だが、剣道の腕は一流で喧嘩の時は棒切れでやるらしい…


「ソウー、ハクが聞かせてくんないー!」

「ぼ、僕は関係無いじゃん!!」

「お!さすがソウちゃんー、リョウにもモテモテ〜」

「からかわないでよ!」

この悪ふざけが好きそうな奴は黒石 明人(クロイシ アキト)。ニックネームはアキ
見たとおり悪ふざけが好き。
しかし、見た目と違いピアノ二級という才能を持っている。


そして、このソウと呼ばれてるのは、紅威 蒼(アカイ ソウ)。ニックネームはソウ。
名字と名前の色が違うだろ!と突っ込みたくなるやつ。
こいつは女々しくて弱々しくて、でも本当は誰よりも決断力のあるやつ。
以外にもキックボクシングをやっている。


「おい、皆グダグダしてないで行くぞ。」

この僕たちのリーダー格は廣田 夕。(ヒロタ ユウ)通称リイ
地毛の金髪、自前の青い目でビー玉王子と女子からは呼ばれている。
見たとおりハーフ。


僕たちはこれから学校。


え?何で学校行くのにそんなに時間をかけているかって?
それは、

「ごめんね、僕が時間を伝え間違えたから…」


朝礼があるって連絡網が来たんだけど、ソウが七時と六時を勘違いしたから。

「本当、無駄に朝起きちまったよ。」
これはリイ。

「道理で姉ちゃんがグダグダやってるわけだ。」
これはリョウ。

「ソウなんか奢れよ〜」
これはアキト。


「てか、皆気合入り過ぎじゃない?」
あ、これ僕ね。

リョウは黒髪だったのを金髪に染めてる。
リョ「新学期早々ナメられたらシャレになんねーからなー。」

リイは伊達眼鏡をかけてカツラを被っている。
リ「キャーキャー言われんのめんどーなんだよ。」

ソウはマフラーに手袋。パーカーを重ね着している。
ソ「内地と違って寒いから…」

アキは髪をちょこんと結んでいる。
ア「可愛いっしょ?そういうハクはラフ過ぎるでしょ。」

ハ「大人気グループの制服姿から取ってみた。格好良いでしょう?」

リョ「女々しい…」

リ「可愛いと思うけど…」

ソ「似合ってるよ、ハクくんピッタリだね。」

ア「そうか?ソウは優し過ぎるんだよ。」

ハ「アキも似合ってねーぞ。」

リョ「ハクに同意」

リ「俺も」

ソ「僕も…」

アキ「なんだよ!皆揃って!」


なんやかんやで楽しく1時間が過ぎそうだと感じたハクなのでした。
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