春恋 -Harukoi-
難波と先生
―先生視点からもお楽しみください。



心疾患?

「大和。ぜってー言わねえからな。」

「おーよ、頼んだ」




西本、恵麻、か・・・

オレは西本を探しにこの学校へ来た。

けど周りのガキが邪魔で見つからない。

というかこんだけ広い学校、見つからなくてもおかしくない。

「くっそ、どこだよ....」

それからはオレも大和も忙しくて連絡はとれず。

大和が今どうなっているのかすら、兄弟なのに分からない状態。

けど、そんなある日、いつも寄り添っている美月っていう生徒からドーナツ屋の割引券をもらった。

誕生日プレゼント、とか言われたけど最初は安上がりだなあ、と思ってた程度。

行くつもりはなかった。

「恵麻もくるよ」

この言葉さえなければ。
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