春恋 -Harukoi-
私と難波と美月と先生
―恵麻

私はあれから先生と話すようになった。

ずっと大和に言えなかった、一生分の言いたかったことを。

もういいんだ。これで。

難波に会うことは自分も怖くて、私は逃げてたんだって気づいたから。ごめんね。


でも私は今、先生に夢中だから。



難波は難波の大切な人と、ずっと仲良くね。





―難波

俺はあれから美月と付き合うことになった。

また一歩ずつ、一歩ずつ二人で頑張っていく。

戦う。勝つ。絶対に。





―美月

恵麻には秘密。

難波は私のことが好きで、私は難波のことが好き。

それでいいでしょ。



―先生

大和。ごめん。

オレはオレで会う前から恵麻を好きになってたんだと思う。



だから大切にする。大和が大切にできなかった分も。


< 15 / 17 >

この作品をシェア

pagetop