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出会い

「亜美、早くしなさい!遅れちゃうじゃない」


「ちょ、あと5分待って!」


私は、如月 亜美(きさらぎ あみ)16歳。


今日はお母さんと里帰りです。


ーガタンー、ーゴトンー


「次はー山比良港前(やまびらこうまえ)
山比良港前ー。お降りの方は、右側のお出口になります。」



電車のアナウンスが聞こえると、私とお母さん



は立ち上がり、出口の前に立つ。



「もぉ、亜美のせいで電車一本送らせちゃった
じゃない。」



「だからー、ごめんなさいってばぁー。」



ドアが開き、駅に降りる。



「じゃあお母さん、アイス食べたいなぁ。」



でた!!



お母さんの許してやるから買ってこい戦法。



お母さんは昔から私が悪いことをすると、


人のために何かしなさいって言う。



私はしぶしぶ駅を出てすぐのコンビニで



チョコレートアイスを買った。



「はい、どーぞ」



今にも夏の暑さで溶けてしまいそうなアイスを、お母さんに手渡した。



「あら、どーもありがとう!」



お母さんは満面の笑みで私に微笑むと、
美味しそうに食べ始めた。




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