piece

揺れる車と心

時は経つのが早い。




遠足を楽しみにしていた小学生の頃を思い出す。



もうすぐ奏天にぃとの約束の時間が迫っていた。




ピンポーンーーーー。



きた!!



私は急いでかばんを手に取ると、玄関のドアをゆっくり開けた。




「よっ!待たせたな。」



そこには白のTシャツに、緩めのジーパンを履いた奏天にぃが立っていた。


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