piece
中からは、着物を着こなしたお祖母(サエ)が顔を出した。


「いらっしゃい!よく来たわね。」



嬉しそうな祖母の顔を見るのは、とても新鮮だった。


でもどこか懐かしく感じるのは、お母さんと顔が似ているからだと思った。


祖父は私が小さい時に亡くなったと聞いている。


顔も声も全然知らない。



でも、私のことをとても可愛がってくれていたそうだ。




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