piece
夏の朝は容赦なく照りつける太陽は、意地悪だ。



少し歩くと、そびえたつ木々が丁度良い日陰になり、とても心地よかった。



坂の上から見える景色は、とても綺麗で着てよかったと思えるほどだった。



「ここの景色、綺麗やろ?」



「うん、綺麗...。って誰ですか?」



突然背後から男の声がした。



思わず振り返る前に、誰だ?と聞いてしまったのには後悔した。



だってそこに立っていたのは、





私の初恋の相手だったからーーーー。





「ーーーー奏天。」



「よっ!久しぶりだな、亜美!元気そうだな。」



そう言って白い歯を見せるのは、色正 奏天(しきただ かなた)。



私より2つ年上のお兄ちゃんタイプだ。




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