君の居た世界
prologue
夕焼け色に染まる海と
チェリーピンク色の空。



そんな幻想的な世界の中、
1組のカップルが砂浜を歩く。



「ねぇ千尋。幸せだね。」



海を眺めながら涙を浮かべ幸せそうに微笑みかける少女。




「そうだな。幸せだな、りな。」




海を眺め泣き笑いして少女の手をしっかり握る少年。








お互いこの言葉は嘘であって嘘ではない事は顔を見なくても繋いだ手から分かっていた。












これから先、そんなに続かないと分かっていても願ってしまう。











ーーどうかこれからも
2人で笑いあっていられますようにーー


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