鬼部長の素顔
部長の両手は私の頭を固定する
払おうと思えば払えるチカラ加減
けど、そんな余裕なんてない
部長が私にキスをしてるだけでも
一大事なのに……
何度もキスをするうち
深いキスに変わり、私の口に侵入してくる
『ん……ふぁっ……』
なんて声だ
今まで出したことのない声に
身体中が火照る
チュッ
一度離れた唇
部長を見上げれば
今まで見たことのない部長の妖異な顔
なんとも言えない色気
私は無意識に自分の指は
部長の唇に触れていた
『……柔らかいですね』
……え?
今、私……何を言った?
急に恥かしくなり、慌てて手を引っ込めた