鬼部長の素顔


優しく触れてくる手が……
いつも見せない柔らかく
優しく見つめてくる目が……

私を、うん、と言わせた



「可愛すぎだから」


そう言って、キスの嵐
何度触れても、気持ちいい感触



人によって、こうも違うのかと
改めて思ってしまう


このまま……
このまま、部長に……


今だけでいいから
部長に……愛されたい……




慣れてない私に気がつき
優しく、至る所を愛してくれる


何度も「可愛い」と口にしては
必ずキスをくれる



『ぶ……ちょ……』



「優子、俺の名前、呼んでよ」



名前……
ずるい……
今になって、優子って呼んでる


名前を呼ばれるだけで
身体が熱くなる



『は……。隼人…さん』



ちゅっ……


「よくできました。ご褒美をあげよう」


そう言って、私の腕を離し
部長は腰を私にゆっくり埋めてきた
< 116 / 344 >

この作品をシェア

pagetop