鬼部長の素顔



「えっ!?……優子、大丈夫?」


麻耶先輩は私の事を心配してくれている
……けど、飲みたい気分だ!


『いいんです。私もビールでっ』


お酒なんて苦手
あのアルコール臭さが無理
飲めるとしても甘いカクテル


けど、今日は違った


『麻耶先輩、私ってどうして男運ないんですかねっ!やっぱりこのお腹が原因かっ』



「あら、何言ってるの?私が男だったら、迷わず優子をモノにするわよ?」


『えー、なら私を麻耶先輩の彼女にしてくださいよっ』


ごくごく……
今日ほどビールが
こんなに苦いなんて思ったことはない



『もう嫌です…、勃たないって言われたり、重いって言われたり……。しまいには体重も重いって。しかーもっ、私との事がバレて嫌な顔するなんて、あんまりじゃないですかっ!自分から仕掛けておいて、マジ最低な鬼ですっ!』
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