鬼部長の素顔




……えっ、



「優子…俺と結婚してください」



まさかの……プロポーズ
もう、どうにかなってしまうんじゃないかってくらい、私の心は震えていた


ポロポロと溢れ出す涙
部長は拭いながら
返事は?と聞いてきた



『はっ……はいっ』


そう答えたら、ニコッと笑ってくれて



「優子」


そう呼んで両手を広げていた
私は迷わず胸に飛び込んできた


どちらかとも言えず
私達は何度もキスをした




「しょっぺぇ…」


『……ふふ。本当。ごめんなさい』


「ああ、許さねー、一生俺のそばにいろ」


またフリーズしてしまう
どうして、この人は
さらっと言えちゃうんだろ……
< 195 / 344 >

この作品をシェア

pagetop