鬼部長の素顔
season1
「柿崎っ!ちょっとこいっ!」
ひぃっっっ!!
『は、はいっ!』
私、柿崎優子
只今、職務中です。
これから、上司である部長、
檀野隼人に……怒られてきます
『な、なんでしょうか……』
檀野部長の机の前に立つ
私が提出した企画書を
バサッと机に置いた
「なんだこれは?」
ひぃっっっ!
怒ってる……
『き、企画書……ですが』
わかってる、そんなもんっ!
ひぃっっっ!
「お前は何年俺の下にいるんだっ!そもそも、企画書っつーのは、お前の感想文じゃねえんだ!」
企画書……苦手。
本当に嫌なんだ。
他のことなら、全然構わない
企画書だけは……合わないんだ。