鬼部長の素顔


私達はレンタカーを借り
高速にに乗り、途中休憩をとりながら
私の地元……名湯で有名な登別へ行った


「結構、硫黄の臭いがするな」


『はい、懐かしい…。登別の温泉は入ったことありますか?』


「いや、ないな……温泉の素くらいだ」


あー、あれか。


『なら、今日はゆっくり入ってください』
『あ。ここです』


「は?……予想以上に立派だな」


はははっ。
そうなんです…。


車を誘導するハッピ姿のおじさんがいた


「いらっしゃいませ。ご予約のお名前をお伺いしてよろしいでしょうか?」



「檀野です」


「檀野様ですね、本日はありがとうございます。お荷物をお預かり……優ちゃん?」
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