鬼部長の素顔


私達が車から降り、
ハッピ姿のおじさんは
ようやく私に気がついてくれた


『ただいま、テツさん』


そう言うと、今までよそ行き顏だった
テツさんの顔は目尻を下げ笑ってくれる


「おかえりなさい、まさかお客さんだったとは……ってことは…」


テツさんは部長た私を何度も見る


『ふふっ……テツさん、紹介します。わ、私の……彼?檀野さんです』


なんで疑問系なんだよっと、部長に突っ込まれる


「初めまして、檀野隼人です。お世話になります」


礼儀正しく頭を下げる部長にテツさんも慌てて頭を下げる


テツさんは私が産まれる前から
ここで働いてる…お父さんみたいな
親戚のおじさんみたいな存在。
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