鬼部長の素顔


私達は荷物を置き、少し休んでいた

部長は私の身体を気遣ってくれ
疲れてないか、聞いてくれる


ちょっと眠たい気もする
これも妊婦である証拠


「まだ夕食まで時間あるだろ?少し寝なさい………ほら」


そういって、部長はあぐらをかくながら
膝をポンポンと叩く


ほら?…ひ、膝枕ですか?
いやいや……さすがにそれは……


黙って見ていると
部長に睨まれた。


んー……。
どうしよう。
私が悩んでいる間、
部長は私が横になれるように
座布団を並べている


こ、断れないでしょ……


私は諦め部長の隣へと行った
< 212 / 344 >

この作品をシェア

pagetop