鬼部長の素顔



『か、帰りますっ、』


そう言って自分の席に戻ろうとした



「ほんと、馬鹿な奴」


笑われて言われた
ん、けどその通りだ。

私は仕事できないし
お荷物なんだと自分でもわかっている


けど、ハッキリ言われると
流石にこたえる



私は何も言わず、自分の机の上を片付けた




「俺はどんな仕事でも、出来ない奴には頼まねえ、人それぞれ技量は違う。それを見極めて仕事を回すのが俺の仕事」

「ま、確かに誰かさんは毎日俺に怒鳴られている。けど、今日の仕事は完璧だし、それにプラスαがある。これは他には出来ないことだ。だからコレを託した俺の目には狂いはない」


そう言って私がボツ企画書に貼り付けた
付箋を見せてくる
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