鬼部長の素顔
二人がやり合っていたら
「ほら、いい加減にしなさい。優ちゃん、こっちにきてお茶にしましょう」
『はいっ!』
私は二人を放っておいて
お母さんの所へ行った
「優ちゃん、紅茶大丈夫?」
『はい、いただきます』
ソファに座り紅茶をいただく
ようやく終わったのか
私の隣に部長がどカッと座る
「私も優ちゃんの隣に座りたーい」
澪さんがそう言って座ろうとすると
また部長が文句を言い始めた
……二人って、いつもこんな感じなの?
お母さんを見るとニコニコしている
……かと思ったら
「澪、隼人」
さっきまでの穏やかな優しい声とは違い
少しだけ低く、きつめな口調
その言葉に二人のやり取りなんて終戦した
っ!!
母、恐るべしっ!!