鬼部長の素顔


四人でお茶を飲む…。



「それで?優ちゃんのご両親にはシッカリ頭下げてきたんでしょうね?」


話を切り出したのはお母さんだった


「ああ、もちろん。これから新居さがして、籍入れる。やる事は一通りやる」


一通りやる?
それ以外に何かあるんだろうかと
私は疑問に思ったが口にはしない


「優ちゃん…ごめんなさいね。隼人がもう少し大人だったら優ちゃんの人生は違ってたと思うの。……優ちゃんはこれで良かったの?もっとやりたい事とかあったんじゃないの?」


予想してなかったお母さんの言葉
言ってる事はわかる
決して反対してるわけじゃないのも…
多分……これは最終確認なんだと思う


「お、お袋っ!なに言ってんだよっ!」

「隼人、黙ってなさい」


私から目を離さないお母さん
部長を止めたのは、澪さんだった
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