鬼部長の素顔


次の日、私は仕事
充は休みだったため
充を残し、私はアパートを出た



『鍵は郵便受けに落として行ってね』


スペアキーを充に渡した
充にスペアをそのまま持ってもらっても
良かったのかもしれない。

けど、私が貰ってないのに
自分のを先に渡すのは、なんか嫌だった



「いってらっしゃい」


『いってきます』


キスをした
幸せ……だった。



次の……休みまでは。





「か、き、ざ、き?」



私を呼ぶのは……鬼部長だっ!
こう呼ばれる時は、相当怒ってる時



『……ごめんなさい』



自動販売機でココアを買い
席に戻ろうとした時



「わあっ」
『きゃっ』



……げっ……
ぶつかってしまった
そして……持っていたココアが
ぶつかってしまった人にかかってしまった
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