鬼部長の素顔
『私はね、別に転勤になっても、引っ越して環境が変わったって別にいいの。隼人さんが一緒にいてくれたら、どんなことだってのりこえられるし、頑張れる』
『私のことを考えてくれるのは嬉しい、けど何も言ってくれないのは、やっぱりショックだったかな……私は信用されてないのかな?って思った』
そう言うと、黙って聞いていた
部長が「違うっ!そうじゃない」と言ってくれたけど、私は構わず話を続けた
『夫婦だから、話してほしかった。今までなんでも自分で決めてきたと思うけど、夫婦になったらそれは違うと思うんだ』
『私も……この子も、隼人さんの家族だよ?何も話して貰えないのは寂しいよ?』
そう言って私はお腹をさすった
タイミングよくお腹をぽこぽこ蹴ってきた